ハウスクリーニングの薬剤、その危険性
こんばんは。
宮本です。
8月は多忙につき、記載不能でした(苦)
今月ようやくの新規記載になります。
8月に入りますと…一気に連日の30度以上の晴天でバテバテモードでした。
今月に入りまして、何やら最強クラスの台風が来ているとの事ですので、災害国の日本ではくれぐれもご警戒の程を…
さて今回は…ハウスクリーニングで使用する
薬剤
に関する記事になります。
5月の末日に、鳴尾浜にとある食品工場の機械の洗浄に向かった現場での内容になります。
機械に付着したカビ、油汚れを除去する作業の際に、そちらの現場では、「苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)」を使用しておりました。
苛性ソーダの成分比率が、人体に危険を及ぼす含有比率である割合を使用した際に、薬剤が滴った状態が手首付近に移って約3~4時間の状況です。
痛々しいのですが、皮膚が、クレーターのように焼けただれてしまいました。危険性を理解いただける為に事前に撮っておりました。
こういった状況を及ぼす程の苛性ソーダの比率は、生産、販売側では、劇薬及び劇物指定をされており、購入する際には許可を得ないと購入できないほど、危険性の高いものです。
では、なぜ、そんなに危険性の高い薬剤を使用していたのか?
単純な疑問になるかもしれませんが、そちらでの現場の汚れ状況を判断した結果、元請けさんでの判断が、使わないと汚れを手っとり早く除去できないであろうという判断にいたりそのような薬剤を使用しての作業に至ったかと思われます。
僕は、今まで有る程度の苛性ソーダの成分比率の高い薬剤を使っている現場に向かった事がありましたが、今回、こちらの現場での成分比率が尋常ではありませんでした!
劇物での区分けとなるグレーの容器の表示を見て、ビックリしました。
「苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)比率38%!!!」
有り得ね~!!!
はっきり申しますと。元請け(大元)何を考えているのか分からないです…。アホじゃないのかと…
初めは、この比率の状態のまま、バケツに原液を汲んでいる状態で放置されていました。
38%がそのまま…誰も気づかない状態のまま手袋を使用して作業…約30分後以降、異常が発生しだします。(普通に考えて当然なのですが…)
皮膚がヒリヒリ、ピリピリし出します。ソッコウで、水道水のあるエリアに…。流水して痛みを和らげてから再開致します。
オカシイ…。
他にも作業者が、今度は、目を赤くして流水しております。
このヒリヒリ、ピリピリした状態が、目に及んでいては!!!
その後、余りに状況がおかしいので、原液であった状態のバケツに一気に水で希釈致します。遅過ぎます…。
そんなこんなで、人体に程良い加減の希釈に切り替えます。
こんな事は、一切あってはならない。そのように感じております。
ここで、今回、苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)に関する情報をまとめてみました。
<メリット> 基本的には、キツイ油汚れなどの酸性の汚れに対しては、有効。より手早く汚れを除去できますが、正直スピードしか求めない思考の方がこの選択を致します。
それよりも、成分比率が浅くても、熱、時間置き放置という選択が頭に、無いからでしょう。
<デメリット> 成分比率や、購入製品によっては元の状態から希釈を行わない状態で使用すると、人体に被害があります。
<人体の被害に関して> 強いアルカリ性の性質を持ちますので、たんぱく質を溶かしてしまう作用があります。
今回のブログでは、希釈があやまった状態での使用例(画像)です。
皮膚の表面が溶かされ、更に奥へと進んでしまいます。これが、眼球に移った場合は、失明にまで発展する恐れという恐怖にまで陥ります。
<購入先や成分比率について> 普段、清掃業者及びハウスクリーニングを行っている業者さんでも、使用されている業務用アルカリ洗剤でも、苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)は、ほとんどの製品が、含有されております。
僕が普段、使用しているグリラーも当然、苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)は、含有されておりますが、洗剤の機能を上手く利用しているので、このような事は、あり得ないです…
ですが、その比率はある程度の範囲の成分比率に抑えられている為、被害がないのです。
その中での苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)だけを購入する場合については、購入許可が必要で、危険な成分だけをあつかう事になりますので、手袋をしようされ、充分に希釈の加減をテストしてから行って頂く事をおススメ致します!
そんなこんなで、人体への被害が発生してから、約1カ月後の状態です。
徐々に、クレーター状の箇所にかさぶたが修復されていき…
2ヶ月目以降には…
このような状態にまで、自然治癒にて戻りました。
はじめは、僕は皮膚科に行こうかと迷いました。
一旦1週間ほど、様子を見て、人体への被害へのマウスとして、このブログに記載しようと決めました。これが手首周りだからまだ幸いだった訳ですが…目に薬剤が、飛散して移ってしまった場合などは、こんな状況どころではありません。
他にも、清掃業者及びハウスクリーニング業者があつかう人体に被害をおよぼすものはありますが、今回は、アルカリ性洗剤の代表作、苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)での被害に関してお伝え致します。
跡形は、やや残りますが、無事治って良かったです。
まとめ
・人体への影響を及ぼす薬剤、洗剤成分の種類、濃度を勉強致しましょう!!!
・汚れを手っとり早く落としたいという発想の前に、安全第一です!!!
・どうしても使用される場合は、徹底的な防護及び万一の際に、すぐに流水!!!
以上、下手な文章力ですが、ここまでお読み頂き、感謝いたします。ありがとうございます。
ご覧頂きまして、何か、ご連絡、ご質問、ご相談等がございましたら、業者さまも、店舗さま、一般の方もコメントの方、よろしくお願い致します。
尚、メールアドレスは、非公開ですので、プライバシーは保護されますので、よろしくお願い致します。
それでは、今日は、これにて失礼致します。
この記事へのコメントはありません。